選手の慢性外傷性脳症の真実「コンカッション」NFL

コンカッション

「コカッション」は実話だ。引退したアメリカンフットボールの選手マイク・ウェブスターが認知症様の症状を患い、死亡する。ナイジェリアの医師がマイク・ウェブスターの検死を行い、アメフトとの因果関係を突き止る。科学的に証明しようとするが、NFLサイドは全面否定する。当時のNFLのコミッショナーはポール・タグリアブーであった。

アメリカ人医師であったなら、この真実は隠蔽されていたかも知れない。

CTE(慢性外傷性脳症)

脳震盪などの脳への反復する傷害が原因となり、進行性の脳変性による脳症をきたすこと。死後の脳の病理学的検査でしか診断することができない。

映画に登場したアメフト選手

マイク・ウェブスター

1974年~1990年NFLで活躍した選手。、ピッツバーグ・スティーラーズの名センターであり、1997年に殿堂入りを果たした選手である。引退後、記憶障害、苛立ちなど認知症様の症状があり、ホームレスとなっていた。

2002年に50歳で死亡。検死・病理検査の結果、脳に異常が見つかった。

ジャスティン・ストルゼルチャイク

1968年生まれ、ピッツバーグ・スティーラーズの選手。

ジャスティン・ストレルチックは、ニューヨークで警察と40マイルのカーチェイスを繰り広げた後に自動車事故で亡くなる。

テリーロング

1959年生まれ、ピッツバーグ・スティーラーズの選手。

テリー・ロングは引退後うつ病を患い、2005年に凍結防止剤を飲んで自殺

デイブ・デュアソン

1983年シカゴベアーズに入団。名セイフティとして活躍した選手、スーパーボウル制覇も果たし、シーズン最多サック記録は2005年まで破られなかった。1993年引退。

引退後記憶障害があり、5脳を調べて欲しいと遺書を残し、胸を銃で撃って自殺する。50歳だった。

このことで、NFLは大きく動き出す。脳震盪委員会会議にマイク・ウェブスターを検死したナイジェリアの医師を呼ぶ。

アンドレ・ウォーターズ

1984年~1995年までセーフティーとして活躍。引退後大学のコーチとして就任。2006年に自殺。脳組織が検査され、アメフにより脳の損傷を受け、うつ病に繋がったとした。

ジュニア・セアウ

サンディエゴ・チャージャーズのラインバッカーとして活躍。

2012年自殺。

コカッションのDr.ベネット・オマル

1968年生まれのナイジェリア出身。2002年、マイク・ウェブスターの検死を行う。マイク・ウェブスターは記憶障害や認知障害やうつ、薬物乱用の症状があるにも関わらず、マイク・ウェブスターの脳は肉眼的には正常に見えた。そこで染色法を用いて検査。たんぱく質の異常を発見した。

2005年に論文を発表するが、NFLサイドは全面否定する。

2006年テリー・ロングの脳について論文を発表した。

チームドクター ジュリアン・ベイルズ

スティーラーズのチームドクターを9年間務めた医師。ジュリアン・ベイルズ博士は映画の中で、「チームドクターとして働くことは連盟のやり方に手を貸すことで、どんな手を使っても人気選手を試合に送り出す。」と言う。

「テーピング、注射、バイコディン、トラドール、リドカイン、パーコセット、レクサプロ、ゾロフト」

「医療とは呼べないビジネスだ。」と。この言葉に恐怖を感じる。

NFLを訴訟

2011年、引退した選手5000人がNFL相手に訴訟する。NFLは「脳震盪の影響をどのくらい前から知っていたか」を発表しないことで示談を成立させた。

NFLの保険数理士は引退選手の28%がCTEを含む重大な認知機能障害を患わっているとした。(映画より引用)

この問題に対する選手の反応

2015年3月の数週間の間に、ピッツバーグ・スティーラーズのラインバッカー、ジェイソン・ワリルズ(バージニア工科大出身)が27歳で退団、テネシー・タイタンズのジェイク・ロッカー(ワシントン大学出身のスターQB)が26歳で引退、サンフランシスコ49ersのラインバッカー、クリス・ボーランド(ウィスコンシン大学出身)は、24歳という史上最年少の若さでリタイアして話題となりました。クリスの場合は明らかに脳疾患を恐れての引退と名言。「自覚症状が出るまで待っていたら、遅すぎるだろうと心配しているのです」と彼自身コメントしています。


News Reporter

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です